<あらすじ>
集めたお金を数えていた夏金娥と念秋だったがあと20万足りないとため息をつく。万事休すと思われた時、花琴が20万両を携えて花家へやってきた。夫の孫氏が亡くなり花琴が家を切り盛りすることになったおかげで孫家の貯えを使うことができたのだった。
翌日、花芷と顧晏惜はお金を皇宮に運んだ。不機嫌な陛下を前に花芷は工事費用の帳簿管理を任せることと昔の家に戻ることを求め、陛下は承諾した。陛下は花芷と共に去ろうとする晏惜を呼び止めたが、晏惜は花芷と共に出て行った。
運河工事が始まり花芷や顧晏惜を始め、花家の家族もや芍薬、沈煥も工事を手伝った。ボロを着てきつい仕事をこなしていたが家族が無事であれば何もいらないと笑顔で過ごすのだった。
花芷は顧晏惜に以前よりも幸せそうだと言われ、銭や商売の心配をすることもなくよく働いて食べて寝る今の暮らしが楽しいと答えた。顧晏惜は工事が終わったら太后に君を妻にしたいと告げていいかと聞いたが、花芷はあなたは無一文でしょ、私にはこの腕輪があると答えると、唯一の高級品である腕輪を取り合ってはしゃぐのだった。
ある日、花芷は現場の子供から文字を教えてほしいと言われ、夜工事現場で学堂を開いた。子供だけでなく大人たちも学堂で学び始めた。それをみていた阿撿は自分が先生をやりたいと申しでて、花芷と顧晏惜はその様子を微笑ましく見守った。そして花芷はこの工事費用と同じくらいのお金を集めて、たくさんの学堂を開きたいと夢を語った。
工事現場に鄭知がやってくる。結納の品をもって花霊に求婚に来たのだった。花霊は母上か芷従姉上にと言いながら、満面の笑顔を浮かべた。
恵王が陛下を訪ねてくるが忙しいと長青内官に追い返されてしまう。返ろうとした時、ちょうど皓月が宮を出てきて、恵王は皓月に見惚れるのだった。
花芷と顧晏惜は夜の灯火を見下ろしながら肩を寄せて語り合っていた。顧晏惜は工事が終わったら夫婦になって一緒に北地へ行って暮らそうと花芷に求婚し、花芷は満面の微笑みで答えた。
皓月は天象を読んで雨がタイミングを計り、自分の祈祷で雨が降ったように見せかけることに成功し、陛下から褒美を贈られた。
陛下は晏惜がほとんど訪ねず、訪ねても任務の報告だけで一緒に食事もしない事に不満を漏らした。
1年後、無事に工事が終わり、花芷たちは爆竹でお祝いをする。その時、長青内官が現れ、花芷を奉天女に封じ天文院で仕えよとの勅命を告げた。皓月が花芷が陛下の悪口を言って民を扇動し、民意を得るため学堂まで作ろうとしていると嘘の報告をして陛下が激怒したためだった。家族は宮中で天象を見る女官だと聞いて花芷の好きなことだと喜んだが、花芷はその意味を悟り覚悟を決めて皇宮へ向かった。
沐浴して禊を済ませた花芷は皇帝に謁見する。天文院に入れば白髪になるまで出られぬと言う陛下に花芷は自分を閉じ込めれば晏惜が物わかりの良い甥に戻るとでも思っているのか、誰よりも忠誠を尽くしたのに利用するだけでは天子でも心は変えられないと挑むように告げた。皇帝は激怒したが、花芷はかまわず自分は自害などしないし、あなたは晏惜と自分たちのような関係は築けない、たとえこのまま会えなくても自分たちの心を引き裂くことはできないと言い切った。
花芷が奉天女になったことを知った顧晏惜は七宿史を鄭虎と陳情に任せると、1人刀を抜いて皇宮に突っ込み、禁軍に囲まれながらも血路を開こうとした。
知らせを受けた陛下と花芷は外に出て顧晏惜が戦う様子を見つめる。花芷は多勢に無勢で刀傷を負っていく晏惜に元に駆け寄ろうとするが内官に阻まれて行くことができない。晏惜は多くの刀傷を負いながらもなんとか前に進もうとするが、途中で倒れてしまう。内官の手を振り払った花芷が駆け寄ると晏惜は星を見るための算木を渡し、花芷は愛おしそうに晏惜の頬に触れた。陛下は晏惜を慎閣に閉じ込め、陛下の許しなく一歩も外に出すなと命じた。
慎閣に運ばれた晏惜の元に長青内官が治療のためにやってきて、年上の者として命を大事にするようにと忠告する。晏惜は長青内官が文をくれたおかげで花芷に一目会えたと礼を言い、これで死んでも悔いはないと告げた。長青内官は生きていればまた会えるから、まずは体を治すようにと晏惜を励ました。
天文院に連れていかれた花芷は皓月を対峙する。晏惜が皇宮に乗り込んだことを知った皓月はごく平凡なおまえのどこにそんな魅力があるのか不思議だと言うと、花芷は使司でも分からないことがあるのかと言い返した。皓月は雨ごいに成功した報酬として自分は侍女を戻してもらい宮中にも出入りできるようになったが、花芷は侍女まで落ちぶれたと馬鹿にしたが、花芷は静かに受け流すのだった。
体が回復した顧晏惜は外で皓月の侍女が何かを運び込んでいるのを目撃する。自由に出入りできるのか内官に問うと、陛下の許しがあり皓月の侍女は買い物のために自由に宮中を出入りできると答えた。晏惜は少し考えると七宿司の陳情を呼ぶよう命令。やってきた陳情に皓月の侍女が運んでいる箱の模様が胡国のものであることを指摘し、何を運んでいるのか調べるとともに皓月から目を離さないように命じた。
<感想>
どんな状況でも揺るがず前を見てる花芷がカッコよかったですね。
そうは言っても一難去って、また一難。本当に陛下ってろくでなしよね。晏惜が会いに来ないって、そりゃ花芷にあれだけ酷いことすれば当たり前でしょーよ!花芷とのことを快く認めたら、たびたび会いに来てくれるよ。花芷に嫉妬してどうするのよ。全然わかってない。だから花芷にもあなたには晏惜の心は永遠に手に入らないって言われちゃうのよ。
それにしても、なんで皓月は花芷を嵌めたの?手元に置いて何かに利用するつもりかな?でもそれって完全に藪蛇だと思うけど。花芷のこと、なめすぎだよ。おそらく皓月のことを探る気、満々だと思うよ。
皓月は胡国の人ってことだよね。胡国がどんな国なのか分からないけど、皓月は間者ってことかな?爆薬でも持ち込んで一気に爆破でもさせる気かしら。そうなると黒幕は誰なんだろう?なんか恵王が皓月に一目惚れしたっぽいから、この辺が最後で厄介なことになりそう。
おそらく大慶皇室って跡継ぎは恵王しかいないんだよね?憲王は死んじゃったし、以前の皇太子は廃されて幽閉されてるらしいし、6皇子は外に出ちゃったし。最後、恵王も死んで六皇子だけが生き残って帝位を継げばいいのにね。顧晏惜も喜んで支えると思うよ。
そういえば6皇子は晏惜のこと従兄上って呼ぶようになったんだね~。怖がってたけっど、仲良くなったみたいでよかった。本当にしっかりしてきたし、聡明で慈悲深い子だから先が楽しみだわ♪
花芷と顧晏惜の関係はもう揺らぐことはないね。一緒にいればもちろんのこと、離れててもお互いの存在がお互いを支えてる。死すら恐れないなら怖いものはない。きっとまた会えるって信じてるよね。それに相変わらず以心伝心で、花芷も晏惜も皓月を探ろうとしてるし。陛下の所業はどうあれ、国と民は守りたいのよね。
七宿史のシーンも胸熱だった~。七宿史はもう陛下じゃなくて顧晏惜に忠誠を誓っちゃってるよ。晏惜ってカリスマ性があるわ。
花霊、よかったね。鄭知が迎えに来てくれたよ。花家は婚礼続きだったけど、あれが全部伏線でクライマックスにつながるとは思わなかったわ。単なるおめでたい話ってだけじゃなかったのね。
やっぱりここから皓月が謀反を起こして、それを顧晏惜と花芷とで解決する流れになるのかな。